”美しさがあるかどうか”
それこそがフランスと日本の大きな違い

服作りの中で一番技術的に難しいと言われているのが、メンズテーラーリング。
針の持ち方、布の持ち方からスタートし、襟や袖の縫い方など、それぞれに常に高い技術力が求められます。
一人前の縫製職人になるだけで最低20年かかると言われるほど、技術の積み重ねが重要になってきます。

縫製、型紙作り、仮縫いの修行で
一人前になるには30年かかる

そのため、パリでテーラーをしていると40代のテーラーはまだ駆け出し、50代になってようやくテーラーとしてみられると言えます。
一方で、高い技術力以上に大切なことは、作り手自身が持つ”審美眼”。
どんなものを仕立てたいのか。何を表現したいのか?
そのことがはっきりとしないまま、ただご注文いただいたスーツを仕立てても、サイズが合っているただの凡庸な服が出来上がるだけです。

服作りの文化が深く根付いているパリ

お客様それぞれが自分のスタイルをしっかりと持っています。
目が肥えた厳しいお客様の期待に応えるためには、技術と同時に、感性を磨くことが必須といえます。作り手自身が何を美しいと思うのか?どんなことを服で表現したいのか?それこそが重要になってきます。

SAVOIR-FAIRE :サヴォワールフェール

職人が何十年もかけて自身の技を磨き、知識、体験として得たものを指します。
そこにはテクニックだけではなく、作り手の美意識も含まれています。
だからこそ、かけがえのないものであり、パリのモノづくりの奥深さを生み出しているのです。

私はお客様に、喜んでもらいたい。
袖を通すことで感動をしてもらいたい。と願っています。
このスーツを着ていれば、大事なビジネスの場で、または世界中どこの高級ホテルや星付きレストランに行っても
臆することなく、いつもの自分でいられる、そのようにお客様を背中から後押ししてくれる服作りをしています。

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