今日は物作りの話と違い、文房具のお話をしたいと思います。フランスでは、型紙をひく際、ボールペンで線を引くことが一般的です。それはフランスの学校教育の中で、シャーペンよりボールペン文化ということが影響している部分も大きいと思います。日本では型紙をひく際、シャーペンが一般的です。私も高校を卒業し、専門学校に入学したら、0.5の芯ではなく、0.3を使いなさいと言われたんですね。線は細く、美し

今日もアトリエから縫い仕事をしながら収録をしています。前回は『地のし』についてお話をさせて頂きました。今回は、『地のし』の続きとなります。かつては神田須田町に、生地を縮めてくれる『地のし』屋さんがありましたが、現在はもうありません。パターンオーダーの場合はシンプルです。工場では日々日本各地からスーツの注文が入ります。そのため『地のしをする機械』が工場内に設置されているのですね。その機械

今日は生地の『地のし』についてお話をしていきます。生地の『地のし』は、『縮寸(しゅくすん)』ともいいます。フランス語ではDecatir:デキャティールといいます。生地はwool100%のものもあれば、wool, silk and linenのように3種類の素材が混ざっているものもあります。ただ、どんな生地でも基本的に『縮み』は起きるんですね。例えば雨に打たれたりとか、クリー

今、お客様の型紙の修正をしています。ご注文頂いたお客様の生地を裁断する前に、前回の納品時の修正内容を踏まえて、型紙に反映させる仕事になります。これをやらないと、前回複数回行った仮縫いの修正が反映されないまま、次回作に入ってしまうことになりますので、絶対にやらなくてはいけない仕事なんですね。今日お話しする内容は、『男は寡黙であるべき』は日本だけ!?パリのタイユール達が如何におしゃべり

今回は、前回お話ししたショルダーの続き、パート2になります。内容を以下まとめてみました。・パリのお客様はショルダーラインにこだわる、肩が美しくないと絶対にダメ、それが絶対的なルールとなります。今回お話しするのはフレンチショルダー、その中でも”コンケーブショルダー”に焦点を当ててお話しします。・コンケーブ=弓なりは肩の中心部がぐっとへこんで、肩先に向かって上に上がるのがコ

今私は、お客様の肩を縫っております。せっかくなので、今日はテーラードにおいて重要な『ショルダー:肩』についてお話ししてみようと思います。肩は非常に奥が深い部分。まずは形についてです。<肩と一言でいってもたくさんの種類がある>・イタリアンショルダー、アメリカンショルダーなど、肩と一言でいっても色々種類がある。・スタイルだけ見てもたくさんの種類があるショ

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