今私はお客様のジャケットを縫っているのですが、こちらはイタリア、ナポリの生地マーチャント、カチョッポリのウールシルクリネンの生地になります。
今日は、ジャケットの見返し部分についてお話をしてみようと思います。今までもマニアックなお話をしてきましたが、今日は特にマニアックです。
私は一度目の仮縫いを終えた後に、一度ジャケットをバラバラにしまして真っ平にします。そこでアイロンをし、平面にした後、仮縫いで見つけたエラー(修正内容)を生地上に直接チャコ(チョーク)でマーキングをしていきます。そこから二度目の仮縫いに向け、ラペルを作っていく形になります。
この、ラペルの部分のことをテーラーでは見返しと呼びます。
この見返し作り、というのはテーラーにおいて非常に重要な部分になります。ここを上手に作れるかどうかによって、『男らしさや』『品格』『貫禄』といったようないわゆる『雰囲気』の部分が現れてきます。
この、重要な雰囲気を作る『見返し』作り。それがどんなものなのか、順を追ってお伝えしていきます。
今回は特にマニアックな内容をお話ししています!
聞いていてわからないこともあるかもしれません。その場合はコメント欄に質問をしてみてください。
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