今日もアトリエから縫い仕事をしながら収録をしています。前回は『地のし』についてお話をさせて頂きました。今回は、『地のし』の続きとなります。
かつては神田須田町に、生地を縮めてくれる『地のし』屋さんがありましたが、現在はもうありません。
パターンオーダーの場合はシンプルです。工場では日々日本各地からスーツの注文が入ります。そのため『地のしをする機械』が工場内に設置されているのですね。その機械はベルトコンベアーの様になっており、裁断前の生地を乗せまして、進んでいる間に大量の蒸気をあてますので、それで問題ありません。
それではテーラーの方ではどうなのでしょうか、一般的には業務用のスチームアイロンを置いており、生地に大量の蒸気をあてて『地のし』を行います。
では、KENJIRO SUZUKI ではどのようにしているのか??
私は長年、上記の方法で地のしを行っていたのですが、正直、この程度の蒸気をあてるだけで生地が十分縮むのか….。少し疑っている部分もあります。
何年も、トライアンドエラーを行いながらベストな方法を探しております。
私が修行したパリのテーラーではどうやっていたのか、それをお話ししたいと思います。
どんなメディアや誌面でも書かれていないマニアックな内容を、できるだけ分かりやすくお話ししてみました。もしよろしければ聞いて見てください。
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